宮古新報社長に新城氏 新会社に事業譲渡、今月1日から運営


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新城竜太氏

 【宮古島】宮古島市内の経営者らが設立した新会社「株式会社宮古新報」は3日、同市の地元紙、宮古新報を買い取り、1日から運営を開始したと発表した。社長には新城竜太氏(35)=市伊良部出身=が就任した。

 新会社は6月30日に前経営者の松川吉雄氏と譲渡契約を締結した。経営陣は新城社長と会長の洌鎌敏一氏、専務の宮國哲司氏、常務の久貝正樹氏の4人。代表権は新城社長が持つ。新聞発行は8~12ページ建てで継続し、毎週月曜は休刊する。従業員20人のうち残留希望者と近日中に雇用契約を締結する。

 宮古新報は1968年、元社長の座喜味弘二氏が創業した。2019年、労働組合がパワハラなどを理由に座喜味氏に退陣を要求。座喜味氏側は全社員の解雇と廃刊を通告し、労働争議に発展した。当時、同社の顧問税理士だった松川氏の関連会社が事業譲渡を受けることで決着した。