「たまたま消火器持っていた」 隣家の火災を迅速消火 浦添消防が粟国さんを表彰


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
自らの消火器で火事を食い止め、表彰を受けた粟国正和さん(中央)=6月29日、浦添市前田の同市消防本部

 【浦添】民家の駐車場で起こった火災を自らの消火器で食い止めたとして、沖縄県浦添市消防本部は6月29日、同市城間の会社員・粟国正和さん(52)を浦添市前田の同本部で表彰した。粟国さんは「たまたま消火器を持っていたからできただけ。消火器を持っていればみんなできるし、火事は少なくなる」と話した。

 2月4日午前11時5分ごろ、仕事が休みで自宅にいた粟国さんは飼い犬のほえる声で異変に気付いた。外を見ると白い煙が充満し、隣家の駐車場から約2メートルの火柱が上がっていた。近所の人と連携して119番通報した。

 粟国さんはアウトドアが趣味で車に発電機を積んでおり、その関係で消火器も載せていた。「消火器があれば消せるかもしれない」。急いで取って戻ると火元を目がけて噴射した。

 過去に消防署で研修を受けたこともあり、手順通りに扱えたという。粟国さんは「とにかく火を消さないとと思い夢中だった」と振り返った。

 表彰式で浦添消防本部の嘉味田朝消防長は「火元付近に大量の可燃物があり、住宅へ延焼する危険性が非常に高い事案だった。迅速・的確な判断と勇気ある行動で延焼拡大を阻止してくれた」とたたえた。

 火事が起こった日は粟国さんの誕生日だった。「思い出深い誕生日になった」と照れくさそうに話していた。