スポーツ

女性限定の自動車レース、沖縄出身の翁長が今季開幕戦V 豪雨に動じず独走

 女性レーサー限定の4輪シリーズ「KYOJO CUP」(競争女子)は4日、静岡県の富士スピードウェイ(4563メートル)でシーズン開幕戦(10周)を行い、昨季総合2位だった翁長実希(浦添商高―沖縄国際大4年)が頂点に立った。タイムは2位のRINA ITOと7秒298差の54分51秒244。豪雨が襲う悪天候でレース途中に中断も挟んだが、冷静なドライビングで完勝した。第2戦は26日、三重県の鈴鹿サーキットで行う予定。競争女子は開催4年目。国内外で実績のある女性レーサーが全4戦を行い、シリーズ女王を決める。翁長は参戦2年目となる。競技車両はVITAレースカー。今季は5月に開幕予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大で日程が繰り延べとなった。


彰式で優勝トロフィーを掲げる翁長実希(中央)ら=4日、静岡県の富士スピードウェイ(インタープロトモータースポーツ提供)

 予選通過の順位通りに、参加13台がスタート位置に付いた。翁長実希は4番手。スタートライン上部に設置されたランプが消えると同時に各選手が一斉にアクセルを踏む。その瞬間、ひどい雨が降り出した。横風も強い。波乱のレースが幕を開けた。

 車高やタイヤの角度など、乾いたコース用に車両を調整していた翁長。刻一刻と変わる路面状況にも「雨は自分との戦い。走りながら修正、修正を繰り返した」。ブレーキングやハンドルを切るタイミングを探った。


翁長 実希

スピンやコースアウトが相次ぐ中、ひときわ安定したドライビングを見せる。前方3台がコーナーで膨らむ瞬間などに冷静に攻め、1周目でトップに躍り出た。

 しかし雨によるコンディション不良に伴い、4周目終了後に各車が停車を命じられた。約20分間の中断となったが、ここでも「ずっと自然体だった」と動じない。ピットで暖を取り、体をほぐした。再開後も変化した路面の状況やコーナーの曲がり方を再び見極め、一度も抜かれることなく最終10周回を終えた。


悪天候の中、コースを疾走する翁長実希のマシン=4日、静岡県の富士スピードウェイ(インタープロトモータースポーツ提供)

 初参戦となった昨季は総合1位とわずかに1ポイント差で2位に甘んじたが、シーズンを通して得た経験は精神面に安定感をもたらした。「今季の目標は全戦全勝です」。熱く、冷静な走りで女王の座をつかみにいく。



関連するニュース







  • お知らせ


  • 琉球新報デジタルサービス



  • 会員制サービス






  • 他のサービス