歓声、藍より出でる 家族ら30人、本部・山里で琉球藍染め開始


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
インディゴの色(藍色)が出てきた琉球藍の製造作業=6月28日、本部町山里

 【本部】沖縄で古くから栽培され藍染めの染料として欠かせない琉球藍。本部町山里にある比嘉琉球藍製造所(比嘉良松代表)は6月28日、琉球藍の製造を始めた。

 参加者は藍製造関係者、仲間たちや家族を含めて約30人が参加し藍製造の体験をした。製造所では、昨年11月ごろから藍葉の植え付けをして管理育成してきた。藍製造は直径約3メートル、深さ約1・2メートルの2基の藍壺を活用して作業した。

 収穫された琉球藍の葉、約3トンが藍壺に山からの自然の湧き水につけられ、藍が既に発酵が進んだ状態で酸化作業が始まった。約1時間くらいするとインディゴの色(藍色)が出てきて参加者らは、素晴らしい瞬間に感激していた。

 澤野孝さん(44)は「7月下旬まであと4から5回藍製造する」と話していた。
 (上間宏通信員)