「学テ反対」那覇の小中校で半数超す 市教委は「判断尊重」


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 全国一斉の実施が中止された学力テストを沖縄県教育委員会が独自に実施する件で、那覇市教育委員会が市立小中学校53校にアンケートを実施したところ、テストを「実施しない方がいい」と回答した学校が小中ともに半数を超えた。

 調査などを踏まえ、市教委は7日に開かれた校長連絡協議会で「市で統一して実施するかどうかは決めず、各学校の判断を尊重する」と伝えた。

 学校現場が新型コロナウイルスへの対応に追われていることから、市教委は「各学校は児童生徒の安心安全の確保と学びの保障を優先してほしい。問題冊子などは時機を見て学校の実態に応じて活用してほしい」と方針を説明した。アンケートは「実施した方がいい」「実施しない方がいい」の2択で、2日に行った。市教委は具体的な回答の割合は明らかにしなかった。

 実施に反対した学校は「コロナ予防にしっかり取り組みたい」「学習状況の把握は県学力到達度調査で可能だ」といった理由を挙げたという。

 県教委は、小中学校に8月末までにテストを実施するよう求めている。

(伊佐尚記)