沖縄県は10日、本島北部の米軍キャンプ・ハンセンで新たに複数人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。同基地での感染確認は2日連続。県は米軍側の要請に応じて感染人数を非公表とした。
県内では7月に入り、キャンプ・ハンセンのほかにも、2日にうるま市のキャンプ・マクトリアスで海兵隊員の家族1人の感染が判明し、7日から9日にかけては普天間飛行場で軍属ら6人の感染が確認された。
また、全駐労沖縄地区本部によると、米軍基地内で循環バスの運転手として働く40代男性が10日、39度の熱が出て同日中に中部保健所管轄内の病院でPCR検査を受けた。米軍基地内で感染者が相次ぎ、基地従業員や県民への感染拡大の懸念も高まっている。
玉城デニー知事は10日の会見で、7月4日の米国の独立記念日やその前後に米軍関係者が基地外の繁華街やビーチパーティーにいたとして、そのような場に居た人で、体調不良を感じる人は速やかにコールセンターなどに相談するよう呼び掛けた。県民にも新しい生活様式で感染予防に気を付けるよう注意を促した。