東京、埼玉、鹿児島からの往来者は「外出控えて」 コロナ陽性の男性、来県前に発症か


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 沖縄県は10日、埼玉県在住で沖縄を旅行で訪れた建設業の30代男性が、新型コロナウイルスに感染したと発表した。来県前から発症していたとみられる。移入例による感染確認が8日から3日連続で確認されたことから、玉城デニー知事は感染者が増加する3都県(東京都、埼玉県、鹿児島県)を往来した旅行者らに対し、外出を控えて健康観察するなど注意を呼び掛けた。

 30代男性は7日に発熱したが、一度は解熱したため9日に来県した。10日に再び発熱し、協力医療機関を受診して抗原検査で陽性を確認した。現在、感染症指定医療機関に入院中。那覇保健所と南部保健所が行動歴や接触者を調査している。濃厚接触者は症状の有無に関係なくPCR検査を行い、陰性の場合でも健康観察を実施する。

 県外からの移入例が相次ぐ中、玉城知事は感染者が増加している東京都、埼玉県、鹿児島県を感染地域に当たると見なした。3都県に足を運んだ人に対し「体調管理に気を付けて、できるだけ外出を控え、発熱などの症状が出た人は専用のコールセンターに電話するなど、一層の注意をお願いしたい」と要望した。旅行者や県民に対しては、日常生活での感染予防の徹底を呼び掛けた。