ラムサール登録「名蔵アンパル」に悪影響　石垣島のゴルフ場建設案　自然保護団体が県へ見直し要請

　ユニマットプレシャス（東京）が石垣島の前勢岳北側で計画するゴルフ場を含むリゾート開発について、地元の自然保護団体が6日、ラムサール条約にも登録された「名蔵アンパル」の環境に悪影響を与えるとして、現計画を認めないよう県や県議会に要請・陳情した。地下水や農薬の利用による影響、周辺で営巣が確認された国の特別天然記念物カンムリワシの生態などを詳細に調査する必要があると指摘した。

　要請・陳情したのは「アンパルの自然を守る会」の島村賢正共同代表＝写真左から2人目＝と山崎雅毅事務局長。島村氏らは「建設には反対していないが、アンパルはラムサール条約にも登録された貴重な場所だ」とした。島村代表らは赤嶺昇県議会議長にも陳情を提出した。