火災とパラシュート降下、米軍と防衛局に三連協が抗議


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嘉手納基地火災 当時の様子=6月22日

 【中部】米軍嘉手納基地内で発生した火災と、9日に同基地で行われたパラシュート降下訓練について「嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会」(三連協、会長・當山宏嘉手納町長)は13日、第18航空団司令官のジョエル・キャリー准将と沖縄防衛局の田中利則局長をそれぞれ訪ね、抗議し再発防止の徹底などを求めた。米軍への抗議は非公開で行われた。

 抗議終了後、取材に応じた當山町長によると、米軍は火災について「(既存の)安全調査会とは別に司令官直属の調査委員会を新たに立ち上げた」と言い、調査結果の公表も可能だと説明した。

 9日のパラシュート降下訓練に関しては、米軍と防衛局ともに「例外的な場合に該当する」との認識を示したという。野国昌春北谷町長は同基地での訓練の常態化を指摘した上で「三連協としては認められない」と改めて強調した。

 米軍への要請の場では新型コロナウイルスに関する話題にも触れた。桑江朝千夫沖縄市長は「司令官は(感染防止対策について)自信に満ちたコメントをしていた」と述べた。