第18航空団司令官のジョエル・キャリー准将は、10日にフェイスブックに投稿した声明の中で、米軍普天間飛行場とキャンプ・ハンセンを中心に広がる米軍関係者の新型コロナの感染経路について「渡航関連と、特定できないものの両方が混ざっている」と述べた。県外・国外からの渡航を通じて広がったケースと経路を特定できないケースがあるとの分析を示した形だ。
CNNテレビのニュースサイトはキャリー准将の話を引用した上で、在沖米海兵隊広報当局者の話として「渡航関連」は、米西部シアトルから嘉手納基地へ到着した便の乗客を通じて広がったとみられると伝えた。
県の糸数公保健衛生統括監は米本土からの移入の可能性は「考えられる」との見方を示す。米軍は沖縄への異動者について、沖縄に入る前と後にそれぞれ14日間隔離するとしている。隔離が十分だったかについて糸数統括監は「そこがなかなか分からない。隔離がしっかり行われていれば新しいウイルスは入らないと思う」と指摘した。