米軍の感染割合、県内の29倍 今月に入り急増


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(国立感染症研究所提供)

 県内で米軍関係者の新型コロナウイルス感染者数は7月に入って急増し、15日で累計136人となった。米軍が公表する直近の在沖米軍人、軍属、家族数4万7300人(2011年6月末時点)で見ると、米軍関係者の感染割合は0・29%となり、県内の感染割合の29倍となる。

 県人口は今年6月1日時点で約145万7500人。今月15日までの累計患者数は148人で、人口に占める感染者の割合は0・01%となる。米軍は11年以降、在沖米軍人などの人数を公表しておらず、県内では観光客の感染も確認され単純比較はできないが、感染者の割合は米軍関係者が大きく上回る。

 米軍関係者の新規感染者は、今月7~11日に感染が判明した61人を含め、15日までに132人となった。県の警戒レベル指標では、直近1週間の新規感染者数の合計が37人を超えると、感染流行期の第3段階に該当する。

 緊急事態宣言を発令し、不要不急の外出や渡航自粛を要請する段階となる。ただ県は米軍関係者を県内感染者数に含めておらず、警戒レベル指標にも当てはまらないとしている。