ハンセン地元・金武閑散「警戒しないと」「情報を」 米軍感染拡大


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利用客が減り、閑散とする金武町新開地のアクティブパーク=15日午後6時ごろ

 【金武】米軍キャンプ・ハンセン(金武町、宜野座村、恩納村、名護市)で15日、新たに36人の新型コロナウイルス感染者が確認された。金武町内にある薬局ではマスクの売り切れも出始め、棚に空いたスペースができていた。普段は利用客であふれる公園も閑散としており、地域住民の焦りと不安が伝わる。

 町内にある薬局では、米軍基地内で多数の感染者が確認されて以降、マスクの買いだめをする客が増えたという。キッズサイズ以外の製品は入荷待ちの状態だ。基地に隣接する繁華街・新開地ではいくつかの飲食店が営業していたが、持ち帰りの客が目立った。町内に住む女性は「観光客も徐々に戻ってきている。基地外に感染者が出ないか本当に心配だ」と話した。

 町内では新開地以外にも懸念が広がる。町伊芸区の安富祖稔区長は「警戒を強めないといけない」と危機感をあらわにする。区には約20人の基地従業員がいるといい「彼らも(詳細は)知らされていないはずだ。情報を提供してほしい」と求めた。