辺野古新基地建設 南側2区画の埋め立ては進捗率5割 工期半年の計画に遅れ


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 【東京】名護市辺野古の新基地建設を巡り、防衛省の鈴木敦夫整備計画局長は8日の衆院安全保障委員会で、現在埋め立てている南側の2区画(計約40ヘクタール)の進捗(しんちょく)率について、土砂の契約量ベースで「約5割」だと説明した。同省が示す計画では南側の2区画の埋め立て工期を約半年としていたが、2018年12月の開始から1年半が過ぎても進捗は半分程度にとどまっている。

 防衛省が13年に示した計画では、現在埋め立てている南側の2区画の工事で約319万立方メートルの土砂が使われる予定。同省によると現在までに契約済みはそのうち約153万立方メートルで、工期は22年3月末までとなっている。

 委員会で質問した赤嶺政賢氏(共産)は「軟弱地盤が確認されていない所でも大きな遅れが生じている」と問題視し、今のペースなら南側の埋め立てだけで7年かかると指摘した。

 これに対し、防衛省担当者は「(13年の)埋め立て承認当時と現在の埋め立て工事のやり方が違うので、一概に比較できない」と述べるにとどめた。