【名護】北部農林高校後援会(宮城博理事長)は17日、名護市営市場内の「こどもいちば食堂」と名護市羽地小学校で地域住民らが運営する「シチマンタル食堂」、屋部中学校で生徒らに朝食を提供する「屋部の浦食堂」の三つの子ども食堂にそれぞれ約2万円分の食材と寄付金5万円を贈った。同後援会の寄贈は3年前から実施しており、子どもたちの食を支えている。
寄贈された食材は北部農林高校の熱帯農業科、園芸工芸科、林業緑地科、食品科学科、定時制農業科がそれぞれ育てた葉野菜やキノコ、スイカなどのほか、北部農林高特製のみそを染み込ませた豚肉など。クッキーや焼き菓子などスイーツもあり、全て同校の生徒が実習で栽培、生産した食品となっている。
食材は後援会が買い取って寄贈した。同校3年の岸本愛佳さん(17)は「屋部中は母校なので、後輩たちにおいしく食べてほしい」、2年の屋良康太さん(16)は「加工肉は味付けもしていてすぐ食べられる。母校に食品が活用されるのでうれしい」と話した。
北農会館で開かれた贈呈式で、宮城理事長は「ささやかではあるが、多くの市民や団体にこの活動に興味を持ってもらいたい」と述べ、助け合いの輪が広がることを期待した。シチマンタル食堂の玉城武利代表は「心温まる品々に本当に感謝している。次は2トントラックを用意して来たい」とと謝意を示した。