観光客に「体調は?」竹富島でコロナ対策システム稼働 県内2社が共同開発


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ブルー・オーシャン沖縄の崎山喜一郎執行役員(左)と安田陽地方創生グループ担当課長(右)

 システム開発を手掛けるブルー・オーシャン沖縄(那覇市、岩見学代表)とバックムーン(西原町、知念卓代表)が、新型コロナウイルス感染対策システム「グラスフォンfor健康観察」を共同開発した。10日から竹富町で稼働を開始し、島を訪れた人に対して来島後1週間、健康状態を確認する。

 同システムは、電話番号などを登録すると、1週間毎日1回健康状態についてのアンケートがショートメールで送られてくる。感染の恐れがある場合は、ブルー・オーシャン沖縄のコールセンターから電話でヒアリングをして、医療機関と連携する。

 10日から石垣港離島ターミナル内の船舶チケット購入窓口に登録用のQRコードを掲示した。今後、観光地の自治体やイベント関係業者など、訪れた人の健康状態を追跡把握する必要のある分野に導入を提案していく。

 ブルー・オーシャン沖縄の崎山喜一郎執行役員は「来訪者の健康状態を追跡して把握できれば、クラスターの早期発見にもつながる。導入期間が短く、コストも抑えられる。ぜひ活用してほしい」とPRした。