市長「差別しないで」　那覇　未就学児の感染確認

　那覇市は24日、市内のこども園に通う6歳以下の幼児1人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。未就学児の感染は県内で初めて。城間幹子市長は「（幼児が通う）施設や地域が感染を広めているといった偏見や差別は絶対にあってはならない」と強調した。

　幼児は既に感染が確認されている患者の濃厚接触者として検査を受けて、23日に陽性が判明した。県によると、24日までに感染が明らかとなった市内在住の60代男性と60代女性は、幼児の親族という。

　こども園は幼児が最後に登園した22日から最短でも5日間閉鎖する。その間、施設内外の消毒作業を行う。市は幼児と接触した関係者に聞き取り調査を行い、検査などを実施する方向で調整を進めている。

　城間市長は「直接的な支援は市としてしっかり取り組むので、静かに見守ってほしい」と呼び掛けた。