2020年度県高校総体第8日は26日、6競技を行った。バレーボールの男子は美里工が西原の11連覇を阻止し、18年ぶり12度目の栄冠を手にした。女子は西原が2年ぶり11度目の優勝を果たした。
◆女子バレー
昨年の県総体で西原は10年間独占してきた優勝旗を首里に奪われた。1月のKBC杯でも準々決勝で首里に敗れた。雪辱を果たす思いで駆け上がり宿敵と決勝で対戦し、磨き上げた伝統のコンビバレーで、優勝旗を奪還した。
決勝の1セット目は中盤から金城茉莉、村岡琉唯、石原あさひ、主将の金城巴菜らがスパイクやブロックを決め、連続得点で勢いに乗る。2セット目も西原ペースで点を重ね、完全勝利に導いた。
キーパーソンとなったのは初スタメンのセッター・儀間夏実だ。激しいアタックをどうにかレシーブするとボールは乱れたが、これを打ちやすいよう器用にさばき、アタッカーに花を持たせる。「丁寧にボールを運ぶよう、心がけながらコートに立っていた」と儀間。田場淳一郎監督は「彼女のトスによって西原らしいコンビバレーができた」と貢献を褒めた。
コロナによる自粛期間でチームに一時閉塞(へいそく)感が漂ったが、大会開催で再び一致団結し、誰一人欠けることはなかった。主将の金城は「団結して大会に挑もうという強い思いが今回の結果につながった」と喜ぶ。次の目標は春の高校バレー。儀間は「今以上に成果を出す形で挑みたい」と前を見据えた。
(金城実倫)
(豊見城市民体育館)
【女子】
▽準決勝
首里 2―0 コザ
西原 2―0 知念
▽決勝
西原 2 25―17 0 首里
25―15