【熱闘・県総体】ボート美里工AがダブルスカルV 3年池原「一番の出来」、1年森田をけん引


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男子ダブルスカル 息の合ったこぎで進み続ける美里工の池原龍輝(左)と森田叶汰=26日、大宜味村の塩屋特設ボート場(喜屋武研伍撮影)

 2020年度県高校総体第8日は26日、6競技を行った。ボートは美里工が総合優勝した。

 「(スピード)上げるぞ」「パワー!」。男子ダブルスカルの美里工Aは3年の池原龍輝が1年生の森田叶汰を引っ張った。息の合ったこぎでぐんぐん抜けだし、勢いよくゴールに飛び込んでいった。

 身長が高いほど有利とされるボートで、160センチと小柄な池原。体格差を覆すべく厳しい練習に打ち込み、美里工のエース格へと成長した。実力のみならず「率先して後輩を引っ張ってくれた」(大城隼人監督)といい、水上以外でも頼れる存在だ。

 新型コロナの影響で、大会の約1カ月前にオールを握った。2人のこぎが少しでもずれると、船体のバランスが大きく崩れる。短い練習期間にもこぎを訓練するマシン「エルゴメーター」で細かな動きを合わせた。本番は一糸乱れぬこぎを見せ「一番の出来だった」とそろって満面の笑みだった。

 森田は「先輩みたいに早く力を付けたい」と気合十分。池原は「辞めたくなることも何度もあったが、最後まで続けて良かったと思う」と感慨深げ。「たまには練習に行って、後輩のために何かしてあげたい」と技術を伝えていくつもりだ。
 (喜屋武研伍)


(大宜味村塩屋特設ボート場)
【男子】
▽シングルスカル (1)照屋空(北部農林)4分16秒93(2)新川光(美来工科)4分37秒74
▽ダブルスカル (1)美里工A4分17秒40(2)美里工B4分46秒85
▽総合優勝 美里工

 【女子】
▽シングルスカル (1)當山愛乃(美里工)5分00秒62