【沖縄】沖縄市の多彩な文化と歴史、歩みを発信する担い手を養成する同市観光物産振興協会(島袋隆会長)の第15期ガイド養成講座が16日、修了した。15回の節目を迎え、受講生は180人に達した。そのうち約140人が認定ガイドとして同協会に登録、修学旅行生らのガイドで活躍している。
多様な「コザ」の魅力を深掘りし、新たな視点で観光活性化に結び付けたのが同協会の「コザまちまーい」「基地のまちKOZAを歩く」などの事業展開だ。
担い手となるガイド養成講座は2013年から本格的に開始。今回は13人が市の観光と現状、歴史、ガイドの心得、3回の実践まち歩きの計8回の講座を修了した。20代から60代まで年齢層もさまざま。受講生の知花茂さん(65)=那覇市在住=は沖縄市の生まれ。30年ぶりの古里回帰で「こんなに魅力あふれる街はない。修学旅行生には、一つでも気付きを与えられるよう心掛けたい。生まれ育った街への恩返しだ」と語り、秋のガイドデビューを楽しみにしている。
同協会によると19年度の受け入れ実績は県外の中・高校の修学旅行を中心に、エイサーなどの文化体験を含め82団体、約8千人。誘客プロモーション事業担当の瑞慶覧未来さんは「出会いを大切にしている。ガイドは沖縄もコザも好きになるリピーターを広げる鍵になる」と、養成講座の役割に期待を寄せた。