与論、来島自粛を要請 初確認から6日間で36人感染 来島者の多くは沖縄を経由


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 新型コロナウイルスの感染が拡大している鹿児島県の離島、与論町に7月1日から26日までの間に沖縄から旅行者を中心に1341人が訪れていた。ヨロン島観光協会によると、来島者の多くは那覇空港や本部港、那覇港を経由した沖縄県外の観光客という。感染拡大を受け、同町は24日に緊急メッセージを出し、来島自粛などを求めている。

 与論町の6月末現在の人口は5222人。同町では今月22日に初の感染が確認され、27日までの感染者は計36人。

 ヨロン島観光協会によると、沖縄から来島した1341人は、705人が船舶、636人が飛行機を利用した。来島の自粛要請を受け、観光シーズンを前に沖縄発着のツアーも影響を受けるとみられる。

 鹿児島県と沖縄県は、感染者の搬送などが必要になった場合に協力し合うことを事務レベルで確認している。感染が確認された34人は、鹿児島県本土の病院に24人、奄美大島の病院に6人が搬送された。残り4人は自宅で療養している。

 鹿児島県の担当者によると、同県内の感染症対応の病床は230床で、27日の時点で56人の感染者が入院。現段階で沖縄本島の病院に搬送する予定はない。