上半期の人身事故、過去最少 死亡事故は初めて2カ月連続ゼロ


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 沖縄県警(宮沢忠孝本部長)は28日、2020年1~6月末までの人身事故発生件数が1306件で1990年以来30年ぶりに1500件を下回り、過去最少だったと発表した。4~5月は死亡事故の発生もなかった。2カ月連続の死亡事故ゼロは統計開始以降初めて。県警は「新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言などで交通量が減少したことが要因の一つにある」との見方を示している。

 県警交通企画課によると、飲酒絡みの人身事故は今年1~6月で13件発生した。前年同期比で21件減少した。一方で、県内の交通人身事故に占める飲酒運転の割合は1・00%で、全国平均0・93%、九州平均0・73%を上回っている。県警は「飲酒絡みは年末など下半期に増加する傾向にあり、引き続き注意喚起していきたい」としている。

 県警は20年上半期の県内の刑法犯認知件数も発表した。同認知件数は2922件で02年から17年連続で減少している。