沖縄セルラー電話(那覇市、湯淺英雄社長)は29日、2020年4~6月期連結決算を発表した。3月に完成した海底ケーブルの運用益などで、売上高に当たる営業収益は前年同期比2・5%増の170億3700万円、経常利益は同4・5%増の37億7200万円、純利益は同4・1%増の25億8900万円だった。営業収益と純利益は第1四半期としては過去最高だった。
渡具知武之経営管理本部長は「コロナの影響で携帯電話総販売数が減少している。今後、法人顧客や個人顧客の解約が懸念されることから事業環境は厳しさを増す」と予想した。
新型コロナウイルスの影響で機種変更が減少し、携帯電話総販売数は同7・8%減の5万500件だったが、スマートフォンなどモバイルの純増数は同27・7%増の6千件。総契約数は2・6%増の73万2900件となり、収益増につながった。
1人当たりの月間売上高を示す総合ARPA(アーパ)も同2・2%増の7049円だった。
子会社のUQモバイル沖縄の契約数は同34・1%増。両社合計の解約率は同0・19ポイント減の0・49%と改善した。
光通信サービスはテレワークなどの増加で契約回線純増数は前年同期と横ばいの2400件、累計回線数は同7・8%増の10万5200件だった。
昨年11月からサービスを開始したauでんきの契約件数は9600件の純増で、契約件数は2万8100件となった。