沖縄県内の療養中患者173人 病床確保計画、追いつかず


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 30日現在、新型コロナウイルスの療養中患者は合計173人に上った。県は、30日時点の入院患者受け入れ病床数は240床としている。これは県内21の医療機関の病床数に、那覇市の軽症者向け宿泊療養施設の60室を加えた数だ。今後も患者が増え続ける恐れがあり、病床と宿泊施設の確保が引き続き課題となる。

 県はピーク時の感染者を425人、入院患者を200人と推計する。この推計に基づき、県は段階的に病床確保数を定めた「病床確保計画」を策定。同計画では入院患者数に応じて四つの段階を設定する。現在はピークの「フェーズ4」より1段階低い「フェーズ3」の後半にある。県全体で227床の確保が必要な段階だが、29日時点で21の医療機関が受け入れ可能とした病床数は184床にとどまる。今後、感染者が増えればフェーズ4に上がることも想定される。県は宿泊療養施設の確保を急ぐとともに、医療機関も入院している患者を院内の別の場所に移すなどして病床の確保を急いでいる。