県は1日、新型コロナウイルスに県内で新たに58人が感染したと発表した。県内の累計感染者は453人となった。1日当たりの確認数は7月31日の71人に次いで2番目に多い。直近1週間の新規感染者数は人口10万人当たりで15.31人に達し、全国一となった。米軍関係は8人で、累計感染者数は256人となった。
1日からは本島全域で不要不急の外出自粛などを求める県独自の緊急事態宣言の実施期間も始まった。
新規感染者数は6日ぶりに減少に転じたが、県の糸数公保健衛生統括監は4連休に那覇空港の通過者が増加したというデータを踏まえ「ピークを過ぎたとは見ていない」と指摘した。
1日現在の患者数は302人。自宅療養中の1人を除いた301人が入院や宿泊施設での療養が必要となっており、病床利用率は114%に悪化した。入院待機中の患者は約80人で、7月31日より約60人増えた。県は宿泊施設を増やす考えで、先島を含めて調整を進めている。同時に宿泊施設で働く看護職の確保も十分でないとして、看護師資格を持っているが、現在は離職している「潜在看護師」の復職を求めている。
那覇市のキャバクラ店やバーなどいわゆる「夜の街」関係の感染者は約80人に達した。
米軍関係はキャンプ・ハンセンで7人、普天間飛行場で1人の感染が確認された。県によると検査数は707件で陽性率は約1%だった。米軍はこれまで検査数の累計の情報を提供していたが、県は1日当たりの検査数の提供も求めていた。県はこの日、米軍から提供された1日当たりの検査数を初めて公表した。