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赤嶺昇県議会議長が就任あいさつのために7月29日から2泊3日の日程で上京し、自民党本部などを訪れた。赤嶺氏は6月30日の本会議で議長に選出されて以降、あいさつ回りを精力的にこなすほか、7月15日には宜野湾市選出県議と共に2017年に米軍機部品が落下した市野嵩の緑ヶ丘保育園を視察するなど精力的な動きが際立っている。
一方、自民党の協力を得て議長に選出された経緯や玉城デニー知事と距離を置く赤嶺氏の政治姿勢を巡り、与党内からは「議長としての権限を逸脱している行為が目立つ」などの批判があるほか、「2年後の知事選を見据えた動きではないか」との臆測も飛び出るなど、赤嶺氏の行動は与党内に波紋を広げている。
赤嶺氏によると、都内での日程は全て県東京事務所がアポイントメントを取った。赤嶺氏は自民党沖縄振興調査会の小渕優子会長や県関係国会議員と相次いで面談したほか、防衛省や外務省を訪れ、日米地位協定の改定や次期沖縄振興計画策定に向けた協力を求めた。
菅義偉官房長官や自民党の二階俊博幹事長との面談も希望していたが実現しなかったという。
上京を終えた赤嶺氏は本紙に対し「官邸にも行きたかったが行けなかった。官房長官ともタイミングが合えば、いずれ面談したい」と語った。
一方、与党幹部の一人は赤嶺氏の上京について「コロナ感染者が相次ぐタイミングで上京するのはいかがなものなのか。東京では官房長官らと密会したとの話もある。沖縄では『与党』というが東京では自民党と『3密』になっていないか」とやゆした。
別の与党幹部は「議長の行動としてふさわしくない。2年後の知事選を意識しているとしか思えない」と批判した。
ただ、赤嶺氏は上京のタイミングについて「知事も同じ時期に上京した」と反論し、都内で菅官房長官と会食していないと主張した。