【東京】西村康稔経済再生担当相は2日の記者会見で、沖縄県内の新型コロナウイルスの感染者急増を受け、浦添市にあるJICA(国際協力機構)の研修施設での患者受け入れを検討していると説明した。軽症者と無症状者が対象で、既に県とJICAが協議を開始している。西村氏は国の施設の活用について「病床や医療提供体制への圧迫がないようサポートしていければと考えている」と述べた。
県内の感染者は若い世代に多く、軽症者や無症状者の割合が高い特徴がある。軽症や無症状の患者を受け入れる施設が逼迫(ひっぱく)しており、県は4日から那覇市内のホテルで新たに100床を確保する。今後も拡大傾向が続く可能性があり、施設確保は急務となっている。
浦添市の国際協力機構沖縄センター(JICA沖縄)には、研修員や関係者向けの宿泊棟が整備されている。
西村氏は会見で「沖縄はホテル確保に努力されているが、観光シーズンでもあり確保が難しい場合に備え、国の施設も、こうした形で支援し、軽症と無症状の方に入っていただく」と語った。