沖縄、県立高校入試の出題範囲を縮小 コロナ影響考慮


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 県教育委員会は3日、新型コロナウイルス感染症が県内で拡大し、今後の教育活動への影響が憂慮されているなどとして、2021年度県立高校入試の出題範囲を縮小すると発表した。5教科の出題範囲からそれぞれ特定の学習内容を除外する。

 中学3年で習う範囲のうち、社会は公民的分野の「私たちと国際社会の諸課題」、数学は「三平方の定理の活用」と「標本調査」、理科は第1分野「科学技術と人間」および第2分野「自然と人間」、英語は関係代名詞のうち「主格のthat、which、who、目的格のthat、whichの制限的用法」を、出題範囲から除く。国語は特定の学習内容を除外するのが困難なため、中学3年生で新たに学習する漢字を出題しない。

 新型コロナ感染拡大防止のため、多くの公立中学校が4月~5月中旬に臨時休校した。県教委は当初、夏休みの短縮などで授業時数を確保できる見込みだったことから、出題範囲を変えない方針を示していた。中学校に対して行った、出題範囲に関する意向調査の結果や、県内での感染拡大状況を踏まえ範囲縮小を決めた。