病床逼迫、沖縄県内の入院待機253人 軽症者宿泊施設確保追い付かず


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真

 県がまとめた4日正午時点の新型コロナウイルス患者で入院待機中は253人に上った。那覇や宮古で、患者の増加に対して軽症者用の宿泊療養施設の確保が追いついていない。病床利用率は109.8%に上っている。

 同日正午時点で新型コロナウイルスで入院中は168人、宿泊療養施設で療養中は49人で、自宅療養中が7人。県は軽症者用の宿泊療養施設として那覇市前島の「ホテルリゾネックス那覇」の60床を運用しているが、4日から同市久米の「東横イン那覇旭橋駅前」の100床と石垣市八島町の「アパホテル石垣島」の30床の運用を開始した。医療機関とホテルを合わせて県が確保している病床は計428床。

 宮古島市でもクラスター(感染者集団)が発生し、同市によると島内でこれまでに計20人の感染者がいるが、受け入れ可能な病床は県立宮古病院の計10床程度で病床確保が追いついていない。県は宮古島でも宿泊療養施設の確保の調整を急いでいる。

 軽症者の宿泊施設に加え、感染者の対応に当たる看護師や保健師も足りない。県は募集をかけているが、面接した人数や不足数について県の糸数公保健衛生統括監は4日、「分からない」と述べるにとどめた。