沖縄県は4日、新型コロナウイルスに過去最多の83人が感染したと発表した。同日の行政検査数は310人でそのうち31人が陽性となり、陽性率は10%に上った。県の糸数公保健衛生統括監は「かなり市中感染が広がっている」と強調した。これまでの1日当たり最多は7月31日の71人だった。県内累計は637人。
宮古島市平良のキャバクラ店のスタッフや客から新たに12人の感染が確認され、県は3日判明分と合わせて計15人のクラスター(感染者集団)と認定した。県内のクラスターは六つ目。同日の県発表分には含まれていないが、小規模離島で初めて竹富町の西表島から感染者が確認された。
4日は10歳未満の男女5人の感染も確認された。糸数統括監は「市中感染が広まっており、人が集まる所に行くと陽性者がいると考えないといけない。会合や飲食店では注意しなければいけない」と呼び掛けた。
また新型コロナと熱中症の症状が似ていることから、急患搬送されると病院の対応が難しいとして「県民は熱中症に気をつけてほしい」と話した。
県発表ではこれまで県内で確認された他のクラスターの内訳は、沖縄市のコールセンターで12人、八重山の接待・接触を伴う飲食店で6人、那覇市松山の接待・接触を伴う飲食店の系列店2店舗で36人、久茂地のバー関連で9人、那覇市の沖縄赤十字病院で9人。
米軍関係の4日の感染者数は12人で、累計感染者数は286人となった。新たに米軍キャンプ・キンザーに勤務する浦添市の基地従業員の20代男性の感染が確認された。感染経路は調査中。