外出自粛を沖縄県全域に拡大 宮古、石垣の飲食休業に要請


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 玉城デニー知事は5日、新型コロナウイルスの感染拡大を抑え込むため、1日から15日までとする県独自の緊急事態宣言での不要不急の外出自粛要請を、本島全域から、離島を含む県全域に拡大すると発表した。また、クラスター(感染者集団)が発生した宮古島市、石垣市の繁華街に立地する接待・接触を伴う飲食店に休業を要請する。期間は7日から20日の間で、期間中の休業に応じた事業者には協力金20万円を支給する。本島から離島や離島間の移動も必要最小限とし、来島自粛を求めている離島には移動を控えるよう改めて呼び掛けた。

 5日に開催した県の対策本部会議で決定した。記者会見した玉城知事は、宮古島、石垣島の夜の繁華街に関連した感染拡大が続き、クラスターが発生していることに危機感を示し「離島地域の医療体制を守るためには何としても感染拡大を抑えないといけない」と説明した。

 休業を要請するのは、宮古島市平良の西里と下里、石垣市美崎町のキャバレーやナイトクラブ、スナックなど、接待・接触を伴う遊興施設。感染が発生した店舗の従業員や、感染が発生した時期に来店した客などに外出を避け、健康観察を行うよう呼び掛けた。県は既に那覇市松山地域で同様の休業を要請している。

 また、会合や会食などによる感染が拡大していることを挙げ、15日までの緊急事態宣言中はそれらを控えるよう求めた。

 事業者には感染拡大予防ガイドラインの徹底を促し、県が発行するステッカーを掲示する「感染防止対策ステッカー制度」を5日から始めたと説明した。