米軍F15戦闘機の部品落下 翌日には訓練再開 「命に関わる」住民ら怒りと恐怖


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 【中部】米軍嘉手納基地所属のF15戦闘機の部品落下事故から一夜明けた5日、落下地点となる恐れがある付近の住民や自治体関係者からは怒りや恐怖の声が上がった。

 沖縄市登川に住む福祉関係の伊波実さん(41)は「驚いた。人などに当たったら、ただ事ではない」と話した。落下翌日も戦闘機が飛んでいることに「何が起きるか分からず、中学生や高校生の子どもがいるので、怖い」と米軍に安全対策の徹底を求めた。

 北谷町議会基地対策委員会の委員長で町砂辺に住む照屋正治さんは「コロナ禍で訓練を実施していることも疑問だ。人命にも関わる事故に大変憤りを感じる」と語った。原因が公表されていないことに「整備をきちんとしていたのか追及したい」として、12日に同事故に関する委員会を開く予定だ。

 嘉手納町屋良の60代男性は「ニュースで知って、またかと思った」とあきれた様子。嘉手納基地は自宅から目と鼻の先にあり、数十年暮らす。「騒音、悪臭、コロナの次は落下物。ここにいる限り心が安まることがない」と述べた。