【東京】新型コロナウイルス感染症対策を厚生労働省に助言する「アドバイザリーボード」(脇田隆字座長)が6日、開かれた。1人の感染者が平均何人にうつすかを表す指標「実効再生産数」が示され、沖縄は「3・2」だった。関東圏の1・2や、中京圏の2・3を大幅に上回った。実効再生産数は1を下回ることが望ましく、国内各地で感染拡大が続く中、沖縄の広がり方が突出している状況が浮き彫りになった。
人口10万人当たりの感染者数(8月5日までの1週間)は沖縄が30・32人。10人台だった東京や愛知、大阪などと比べて多く、脇田座長は「かなり急速な(感染)拡大がある」と強い懸念を示した。
検査件数のうち陽性者が占める割合(8月2日までの1週間)は9・5%で、高めの数字が出た。
感染者の増加要因を巡っては、観光客が沖縄本島や宮古島、石垣島で会食し、感染が起きている例があると説明した。3密を避けるなど「新しい観光の在り方」の徹底を求めた。店舗での適切な換気も必要だとした。