台風5号本島通過 空の83便など欠航


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 台風5号は9日、沖縄地方に接近した。気象庁によると同日午後9時現在で久米島の北北西沖約120キロの海上にあり、中心気圧は996ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は23メートルで最大瞬間風速は35メートル。中心から南東側460キロ、北西側220キロで風速15メートル以上の強風域を伴いながら時速35キロで北上している。9日午後9時現在、県内で人的被害などは確認されていない。

 台風5号の影響で9日に県内を発着する航空便は少なくとも83便が欠航し、予約ベースで3443人に影響が出た。海の便では泊港と本島周辺離島を結ぶ便を中心に欠航が相次いだ。沖縄旅客船協会によると10日の運航は早朝の天候を見て各海運事業者が判断する。

台風の突風で傘が飛ばされないように身をかがめながら歩く人=9日午後4時すぎ、那覇市のパレットくもじ前

 気象庁によると台風5号は10日午前9時時点で勢力をほぼ維持したまま、長崎県五島列島の西約140キロの海上を時速50キロで北上し、10日午後にも朝鮮半島上陸の見込み。10日午後6時までに県内で予想される雨量は多いところで150ミリを超え、海上も11日にかけてうねりを伴う高波が発生する予定で沖縄気象台は注意を呼び掛ける。台風5号は9日午前3時に熱帯低気圧から台風に変わった。