全国知事会が8日に取りまとめた新型コロナウイルス感染症に関する緊急提言に、水際対策として米軍基地での感染防止対策強化を政府に要請する文言が盛り込まれた。玉城デニー知事が「『米軍内での感染防止対策の徹底』はぜひ付け加えていただきたい」などと発言していた。
緊急提言は11日に西村康稔経済再生担当相に伝える。地方創生臨時交付金の増額のほか休業要請の実効性を担保するための法的措置の検討、PCR検査の戦略的拡大、医療体制の拡充強化などを国に求める内容となっている。
水際対策の項目では、国内全ての国際空港と沖縄の離島などと路線を結ぶ国内空港にPCR検査場所を確保するよう求める。これに加えて「米軍基地での感染症防止対策の徹底強化を強く求めるとともに、政府の責任において、情報収集ならびに関係自治体への情報提供をしっかり行うこと」と記載した。県内の米軍基地内ではクラスターが発生するなどし、これまでに314人が新型コロナに感染している。