沖縄の県立高校1、2年生休校、3年生は時差登校 10校除き12~16日


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 県教育委員会は10日、県内の新型コロナウイルス感染拡大を受け、名護以北、八重山、久米島の地域を除く県立高校を12日から16日まで一部臨時休校すると発表した。1、2年生は休校し、3年生は時差登校、短縮授業とする。県立中学は全学年休校する。特別支援学校は原則、全学年休校となる。

 夏休み明けの11日は全学年登校とし、休校の説明をした後、速やかに下校させる。豊見城市、南城市、南風原町も11日から14日まで公立小中学校を休校する。

 高校3年生のみ登校することについて、県教委は「進学、就職を控えた大切な時期であり、学びの保障が極めて重要」と説明した。

 臨時休校の対象から外れ、通常登校となる高校は辺土名、名護、北部農林、名護商工、北山、本部、久米島、八重山、八重山農林、八重山商工。この10校以外は休校期間中の部活動を控える。

 県教委は文部科学省のマニュアルに基づき、地域の感染レベルを判断している。10日付で本島の浦添以南と宮古、宜野座の県立45校を上から2番目の「3―2」に引き上げた。中部の26校は「3―1」に該当する。特支を含む名護以北と久米島、八重山の13校は下から2番目の「2―1」と判断した。最高レベル「3―3」になると、一斉臨時休校の可能性が出てくる。

 休校期間中は課題を出すなどして学習の継続を図る。17日以降の対応は週末をめどに通知する。

 南城市と南風原町は保護者が仕事を休めず面倒を見られない児童に限って、学校で受け入れる。南城市の受け入れ時間は午前8時15分から午後3時ごろまで。弁当持参。発熱など体調不良がある場合は受け入れられない。南風原町は小1~小3と、小中の特別支援学級在籍児童生徒は学校で受け入れる。弁当持参。受け入れ時間は午前8時15分から午後2時半まで。

 豊見城市は臨時休校ではなく夏休み延長との認識を示し、児童の受け入れは「現時点で考えていない」としている。