【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に伴う新基地建設で、沖縄防衛局は11日、土砂や資材の搬入・搬出などの作業を進めた。沖縄防衛局は海上警備作業員1人の新型コロナウイルス感染を発表したが、11日も工事を継続した。辺野古のキャンプ・シュワブには、204台の工事車両が資材などを搬入した。感染拡大防止のため、市民らによる組織的な抗議行動はなく、少人数の市民がプラカードを掲げるなどして工事中止を求めた。
市安和の琉球セメント桟橋でも11日午後4時までに611台の工事関係車両が土砂を搬入した。本部町の本部港塩川地区での作業は確認されなかった。
辺野古新基地建設工事を巡り、玉城デニー知事は7日の会見で、工事関係者が新型コロナウイルスに感染したことを受け、工事中止を求めて菅義偉官房長官に電話したことを明らかにした。沖縄防衛局は4月に感染者が確認された際に工事を中止したが、今回は工事関係者の健康管理に留意した上で継続する姿勢を示している。