那覇の保育園クラスター 沖縄県発表で「34人」 市内保育施設の登園は4割に


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那覇市役所

 沖縄県那覇市の認可保育園で新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生した件で、市は11日、この園で同日までに34人の感染者が確認されたと発表した。内訳は園児20人、職員14人で園から報告を受けたという。一方、県は10日、この園で37人の感染が確認されたと発表した。市によると、園は保護者らの報告で感染者数を把握しているが、県発表の人数と異なる理由は不明としている。

 那覇市は11日から15日まで市内の認可保育園などの保護者に家庭保育を要請している。市が11日に約150園の状況を確認したところ、登園した園児の割合は44%で「一定の効果があった」としている。

 西原町は11日、町内の認可保育園に勤める保育士1人の感染を確認したと発表した。保育園は臨時休園し、今後、園内の消毒作業を行う。この保育士が担当していた園児は健康観察のため約2週間登園できない。そのほかの園児は親が医療関係者である場合など休めない事情がある家庭に限定した「特別保育」を17日まで行う。