12人感染の宜野座の病院 市中感染から移行か 沖縄のクラスター状況まとめ【8月13日】


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 【宜野座】新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生した疑いがある宜野座村のかんな病院。同村では村立保育所でもクラスターが発生している。市中感染から病院内の感染へと移行する状況も明らかになってきている。

 同病院によると、13日までに12人の感染が確認された。3階病棟の介護士・看護師ら職員5人と入院患者6人、病棟外の外来を担当する職員1人の陽性が確認された。病院は職員・患者の性別や年齢などは明らかにしていない。

 病院によると、3階病棟で勤務していた看護師1人が5日に高熱を出し、PCR検査を受けた結果、9日に陽性が確認された。市中感染とみられる。看護師の感染を受けて同病院は11日から3階病棟患者と職員、病棟以外の職員も順次検査を実施した。感染が判明した外来担当職員も市中感染とみられる。

 同病院は病棟の清掃や消毒を実施した。担当者は「県の指導の下、防護服着用など、感染拡大防止に総力を挙げている」と強調した。同病院は入退院や外来診察を制限し、13日から31日まで電話診療と薬の処方箋の発行のみを行う。村はホームページで「公的機関が発信する情報に基づき、落ち着いた行動をお願いする」と呼び掛けた。