コロナ重症患者の県外搬送を想定 玉城知事が厚労副大臣と意見交換 看護師50人規模の派遣を要請


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 玉城デニー知事は16日、新型コロナウイルス感染症に対する県内の医療関係機関などを視察するため来県した橋本岳厚生労働副大臣と、県庁で意見交換した。対談は冒頭以外非公開だったが、終了後に記者会見に応じた玉城知事によると、橋本副大臣からは今後県内で重症患者が増加し重症者用の病床が埋まった場合に、県外搬送も想定する必要があるとの意見があった。国は現在、県外搬送に向けて対応を整えているという。

 このほか対談では、玉城知事が県内の感染状況を説明し、逼迫(ひっぱく)した医療提供体制の改善などについて議論したという。

 県は現在、全国知事会に看護師の提供を要請しており、玉城知事は対談後の記者会見で、50人規模の派遣を要請していると明らかにした。その上で「今後増える可能性も否定できない。さまざまな方向性を想定しておく必要はある」と話した。【琉球新報電子版】