自宅で急変、死亡も 2人が死因確認中 沖縄のコロナ感染


この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子

 県の発表などによると、10日から15日にかけて死亡したのは、かんな病院に入院していた中部保健所管内の90代男性、南部保健所管内の50代女性、うるま市の70代男性の3人。うるま市の70代男性は新型コロナウイルス感染症で死亡したとみられている。ほかの2人の死因は確認中。50代女性は自宅で死亡しているのを警察が見つけた。県によると、自宅で急変し、死亡したケースは初めて。

 11日に死亡した中部保健所管内の男性は、5月20日に基礎疾患の治療のため、かんな病院に入院した。今月6日に38度台の熱が出て7日に急性肺炎となった。11日にPCR検査を行い12日に感染が判明した。同院ではクラスター(感染者集団)が発生していることから、県は院内感染かどうか確認している。

 南部保健所管内の50代女性は今月5日、体調不良(下痢)を訴え、職場から帰宅した。連絡が取れなくなり、10日に警察が自宅を訪ねたところ、女性が死亡しているのを確認した。県は女性の職場近くの別の職場で感染者が出ていたことから接触があった可能性もあるとみて死亡後に検査し、14日に陽性を確認した。

 うるま市の70代男性は先月22日に保険診療の検査で陽性が判明し、今月15日に死亡が確認された。県によると、肺炎と診断された後で新型コロナウイルスに感染していることが判明した。病院で治療を受けていたが、肺炎が悪化し、死亡したという。