6歳が7段、4歳は4段 兄弟で暗算W合格 コロナ休園中に猛勉強


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暗算検定試験で県内最年少で4段を取得した石塚樹ちゃん(左)と7段を取得した石塚楓哉ちゃん(中央)、宮城忍人校長=12日、浦添市屋富祖の宮城珠算学校

 【浦添】浦添市屋富祖の宮城珠算学校(宮城忍人校長)に通う同市在住の石塚楓哉(ふうや)ちゃん(6)=幼稚園年長=と樹(いつき)ちゃん(4)=同年中=兄弟はこのほど全国珠算教育連盟主催の「第398回段位暗算検定試験」を受け、楓哉ちゃんは7段、樹ちゃんは4段にそれぞれ合格した。2人は「合格できてうれしい」と顔をほころばせた。

 暗算検定試験には掛け算、割り算、見取り算の3種目があり、制限時間は1種目3分で各40問ずつ解答する。4段は110点以上、7段は140点以上で合格できる。同連盟沖縄県支部によると樹ちゃんの4歳で4段取得は県内の最年少記録を更新。楓哉ちゃんも6歳で7段取得は珍しいという。

 宮城校長は「2人は素直にそろばんや暗算に取り組む。伸びが人一倍大きく、間違いもほとんどない」と太鼓判を押す。「7段、4段は中学生でも取得するのは難しいのですごい」と2人を褒めた。

 実際に試験を始めると、2人は表情を変えて計算に打ち込む。樹ちゃんはいすの上で正座をし、楓哉ちゃんは強いまなざしで計算用紙に向き合っていた。

 母の石塚麻里江さん(34)によると、新型コロナウイルス感染拡大の影響で幼稚園が休園していた時も2人は欠かさず自宅で試験問題に取り組んでいた。「日々の積み重ねによって成果が出た」と喜んだ。

 これからの目標について、楓哉ちゃんは「幼稚園が終わる(卒園)までには10段を取りたい」、樹ちゃんは「早く7段を取りたい」と、それぞれ笑顔で答えていた。

(金城実倫)