コロナ院内感染増加 県内新規33人、高齢者多く


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 県は18日、患者と職員合わせ、中城村のハートライフ病院で6人、那覇市の沖縄協同病院で5人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。県内で感染拡大が続く中、院内感染が増えている。県のクラスター(感染者集団)対策チームが各医療機関と連携し、状況の確認や対応に当たっている。また、クラスター発生が確認されている病院での感染者は宜野座村のかんな病院で22人、糸満市のウェルネス西崎病院で18人に上ったと明らかにした。

 同日、県が発表した県内の新規感染者数は33人。県の糸数公保健衛生統括監は40人以下に抑えられていることについて「緊急事態宣言で県民の動きを抑制したことが大きい」と述べた。一方で感染者は重症者と高齢者の割合が高く、高齢者施設でも感染が判明しているとして引き続き予防策の徹底が重要だと強調した。

 18日の新規感染者33人のうち、重症化するリスクの高い70代以上の高齢者が12人と4割近くに上る。24人の感染経路を「調査中」としている。県内の累計感染者は1689人。人口10万人当たりの直近1週間の新規感染者数は32・81人で18日連続で全国最多。同日の検査数は行政検査が193件で12人が陽性、保険診療は21人が陽性だった。

 米軍関係の新規感染者は嘉手納基地2人、キャンプ・ハンセン3人、キャンプ瑞慶覧(フォスター)1人。