北部基幹病院、農大跡地に建設検討 沖縄県 26年度開院を目指す


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 大城 誠二
北部基幹病院の建設が予定されている県立農業大学校の敷地入り口=19日、名護市大北

 名護市の県立北部病院と北部地区医師会病院を統合する北部基幹病院「公立北部医療センター」について、県が名護市大北の県立農業大学校跡地での建設を検討していることが、19日までに関係者への取材で分かった。

 県は県立農大を宜野座村松田へ移転し、2024年度の開校を予定する。農大跡地にセンターを建設し、26年度の開院を目指している。

 センターの土地は約10ヘクタール、建物の延べ床面積は約3万7千平方メートルを想定している。県農林水産部は、県立農大を宜野座村松田に移転する計画で、20~21年度に基本設計と実施設計を策定、22~23年度に施工し24年度の開校を目指している。

 県保健医療部は北部医療センターについて22年度に基本設計、23年度に実施設計に入り、24年度に着工、26年度開院のスケジュールを想定する。財政面の視点から、同センターの建設場所として県有地が候補に挙がっていた。名護市内にある別の県有地も候補に挙がっていたが、周辺道路が狭く救急車の搬入などの課題が指摘されていた。

 北部市町村会会長の當眞淳宜野座村長は7月末、北部基幹病院を整備する「基本的枠組みに関する合意書」の調印後、記者団に対し「建設場所の具体的な場所は名護市に建設することになる。名護市と県のやり取りや、お互い細かいやり取りをしていく部分は出てくる」としていた。