沖縄地区税関が発表した統計によると、2019年の県内のキウイフルーツ輸入金額は前年比8・3%増の7912万円で、過去最高だった。輸入量は187・1トンで、同1・0%減と若干落ちたものの高い数量で推移している。20年上半期も数量が前年同期比47・7%増の123・2トン、金額が同51・0%増の5447万円と伸びを見せている。
那覇青果物卸商事業協同組合によると、甘みの強い品種「ゴールドキウイ」が流通し始め、県内で需要が伸びている。今年は新型コロナウイルスの影響で業務用の需要は落ちたが、巣ごもり需要で家庭消費は増え、量販店の売り上げは伸びているという。
県内で海外からキウイを直接輸入しているのは那覇青果物卸商事業協同組合だけで、2010年からニュージーランドからの輸入を始めた。数量と金額共に右肩上がりで推移し、17年の輸入量は188・9トンと過去最高を記録した。
総務省の家計調査によると、県内1世帯当たりのキウイフルーツの年間支出金額は、10年に602円だったのが19年は1167円と2倍近くに増えている。