「北谷の観光盛り上げたい」 町が事業者向けコロナ対応で統一指針 沖縄県内初


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(左から)町飲食業組合の兼城和彦組合長、町商工会の米須義明会長、町観光協会の屋比久里美会長、野国昌春町長、町漁業協同組の座喜味盛康組合長=20日、北谷町の情報観光センター

 【北谷】沖縄県北谷町は観光協会や商工会など町内6団体で共通の新型コロナウイルス対応ガイドラインを作成した。約1300の町内事業者のうち約8割が各団体に加盟しており、共通のガイドラインの下で取り組むことで、実効性ある感染防止対策につなげる狙い。町によると、事業者の統一のガイドラインは県内初。20日、町観光情報センターで記者会見を開いた。

 ガイドラインでは「共通」「お客様」「従業員」などの項目を設け、それぞれの安全を確保するための取り組みを記載した。事業者別にも「テイクアウトと店内飲食客の導線を区別する」(外食業)、「顧客名簿は3週間適正に管理する」(理容業)など細かな指針を設けている。

 観光産業が中心の北谷町では、コロナ禍や米軍のホテル借り上げの影響で大幅に観光客が減少している。町によると詳細な調査はまだだが、4月以降のホテルの予約率は例年の3割程度で、飲食業も6割近く売り上げが減少しているという。町観光協会の屋比久里美会長は「町内の観光関連事業者が一丸となって取り組み、北谷町を盛り上げていきたい」と力を込めた。

 ガイドラインは町内事業者にメールなどで送ったほか、観光協会のホームページなどでも配信する。