人気アプリ使えなくなる? モバイルプリンスの知っとくto得トーク[173]


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

モバイルプリンス

 

アメリカのトランプ大統領は14日、動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)【※1】を運営する中国バイトダンス社に対し、90日以内にアメリカ企業にTikTokを売却するよう求める大統領令にサインをしました。

アメリカでも人気急上昇中のTikTokですが、中国側が個人情報を抜き取っている恐れがあるとして排除する方向に動いています。

日本でも一部の政治家が制限をかけるよう動いています。

 

※1 TikTok … 15秒の短い動画を投稿できる動画投稿サイト。AIによる動画の選別、自動的に動画が再生されていく操作性などで中毒性が高く、ハマる中高生が増えてきています。AIによって動画がオススメされていくため、普通の高校生でも動画を投稿すると再生回数が増えていくという効果も。なお、17日時点でTikTokが個人情報を抜き取っている事実は確認されていません。

 

イラスト・小谷茶(コタニティー)

モバイルプリンス

 

また14日には人気ゲームアプリ「フォートナイト」【※2】がスマートフォンのアプリストアから削除される「事件」も発生しました。

これは、フォートナイトを提供しているエピック社が、Apple社・Google社のアプリストアの決済手数料「30%」を高いとして、独自に課金ルートを作ったことが原因でした。

17日現在、フォートナイトを新たにインストールすることができなくなっています。

 

※2 フォートナイト … 若者に人気のオンラインゲーム。100人のプレーヤーが無人島に降り立ち、武器を拾いバトルを行う。最後の一人になれば勝利。チームプレーモードもあり、新型コロナウイルス感染拡大に伴う休校中でも、友達とチームを組んで試合をすることができます。

 

モバイルプリンス

 

この2つのニュースには「アメリカVS中国」「Apple・Google VS エピック」という、大きい国・企業の衝突によるユーザーの損害という共通点があります。

皆さんが愛してやまないアプリも、こうした出来事で存在が脅かされるということですね。

アメリカと中国のIT分野でのぶつかり合い、巨大企業の独占は、以前からずっと続いています。

こうした身近なことをきっかけに世界情勢やITのニュースに興味を持ってみてはいかがでしょうか。

 

【プロフィル】

 モバイルプリンス / 島袋コウ スマートフォンアドバイザー、フリーライター。沖縄県サイバー防犯PR大使を務め、スマホやインターネットの活動講座を学校などで実施。本連載をまとめた著書「しくじりから学ぶ13歳からのスマホルール」(旬報社)も発売中。

http://smartphoneokoku.net/