竹富島からのコロナ患者搬送、医師の助言受け、町職員が手順確認


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県立八重山病院の亀谷航平医師(右)から消毒についてのアドバイスを受ける船舶会社職員ら=18日、石垣港離島ターミナル

 【竹富】沖縄県竹富町内の各島から新型コロナウイルス感染疑い者を石垣島に民間定期船舶で搬送する手順を確認するための講習会が18日、石垣港離島ターミナルで開かれた。町や県立八重山病院、八重山保健所、船舶3社などから約20人が参加し、感染疑い者の誘導方法などを共有した。

 町内の各島には診療所しかなく、島の医療体制を維持するため、新型コロナ感染を調べる検査をするためには石垣島に移動する必要がある。検査対象者は一般客も乗船する民間定期船か、町のチャーター船で移送される。18日までに疑いのある人17人が民間定期船で移送された。

 講習会では八重山病院感染症内科の亀谷航平医師が指導し、船舶会社職員に感染疑い者との間隔や消毒のアドバイスなどを行った。

 亀谷医師は「(船舶関係者は)苦労の連続だと思うが、かなり頑張ってもらっている。(一般客のいない)チャーター船を利用するのが一番だが、コロナの今の状況は今後も続くのは目に見えているので、現実的ではない。対応しながら島独自の生活様式を模索していきたい」と語った。

 町防災危機管理課の通事太一郎課長は「しっかり検査を受けるために島民や観光客にもぜひ理解してもらって協力してほしい。指摘を生かしてより安全な形で検査を受けてもらう体制を構築したい」と話した。