詩人・佐藤惣之助が生誕130年 川崎で展示会


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詩人伊波南哲の師・佐藤惣之助の生誕130年を記念して開かれている展示会=7月、川崎市東海道かわさき宿交流館

 【神奈川】沖縄県出身詩人の伊波南哲を育てた沖縄好きで詩人・作詞家の佐藤惣之助(川崎市出身、1890―1942)の生誕130年を記念した展示会「多彩な惣之助展」が川崎市の東海道かわさき宿交流館で開催されている。9月27日まで。佐藤は「六甲おろし」「人生劇場」「湖畔の宿」といったヒット曲をはじめ、沖縄の人気歌謡曲「美わしの琉球」の作詞も手がけた。詩集『琉球諸嶋風物詩集』(大正11年)も著した。

 7月28日には福田紀彦川崎市長、斎藤文夫川崎市観光協会会長(川崎今昔会会長)、比嘉孝川崎沖縄県人会長、飯塚正良川崎市議らが来場した。今回の展示会の目玉である喜屋武靖監督制作の紹介ビデオ「佐藤惣之助 川崎で生まれ育った天才詩人・作詞家」を鑑賞した。

 福田市長は「来年は佐藤惣之助の詩碑が(現在の首里の虎瀬公園から)首里城に移設される。式典のお祝いに駆け付け、友好都市那覇市、沖縄の皆さまと友好を深めたい」と話した。

 佐藤惣之助の命日5月15日に毎年川崎で開催される「酔花忌」俳句大会か、来年の那覇市市制100周年の5月20日の前後に、川崎市長をはじめ市や川崎の経済人・文化人、俳人、川崎沖縄県人会等が来県する計画だ。
 (山川夏子首都圏通信員)