男女平等の条例案、宜野湾市が作り直し 9月末から意見公募


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宜野湾市男女共同参画会議の新垣誠会長(左)に条例制定について諮問する和田敬悟副市長=24日、市役所

 【宜野湾】沖縄県宜野湾市の和田敬悟副市長は24日、男女共同参画を目指す条例案制定について、市男女共同参画会議の新垣誠会長(沖縄キリスト教学院大教授)に諮問した。市議会は6月、市提案の「市男女平等及び多様性を尊重する社会を推進する条例」案を反対多数で否決した。議会の意見などを参考に、学識者らでつくる参画会議の意見を踏まえながら条例案を作り直す。

 市は参画会議の意見を参考に新しい案を作成し、9月下旬から1カ月パブリックコメント(意見公募)を実施する予定。市民の意見を踏まえて参画会議に諮り、答申を得て年内の条例案を策定する方針で、来年3月議会への提案を目指す。

 和田副市長は6月議会での条例案否決について「非常に責任を感じている。委員の皆さんにおわび申し上げたい」と述べ、参画会議での審議を求めた。参画会議の委員11人と市当局はウェブ会議で意見交換した。

 参画会議は昨年5月に諮問を受け同7月に前回の条例案を答申した。市は意見公募を経て今年の3月議会に上程したが「多様性」などの文言に疑義を持った主要与党会派が反対した。