沖縄のコロナ重症患者、九州移送も 知事、満床時の対応検討


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組で県内の新型コロナウイルスの状況を説明する玉城デニー知事=24日(フジテレビ「直撃LIVEグッディ!」より)

 玉城デニー沖縄県知事は24日、フジテレビの情報番組「直撃LIVE グッディ!」に出演し、新型コロナウイルスの感染拡大で県内医療機関の重症者用病床が限度に達した場合、九州各県に患者を移送して受け入れてもらうことを検討していることを明かした。患者の搬送は自衛隊に協力を依頼する。県内の重症者用病床数は26床。重症者の県基準に基づくと、同日時点で13人が入院していて半数が埋まっている。

 玉城知事は「特に重症患者の場合、ベッドがいっぱいになったら、他県に移送するという方法を取らざるを得なくなる。そのためには自衛隊にも(患者搬送を)お願いする。九州各県に受け入れていただくため、情報交換をしている」と述べた。

 一方、玉城知事は23日にフジテレビの「日曜報道 THE PRIME」に出演した際に、重症者用病床について「医療機関の調整状況からすると、重症者のベッドはまだ少し増やせると考えている」と述べた。

 玉城知事は24日の番組で「緊急事態宣言が終わっても31日から旧盆に入る。すぐに全ての営業やさまざまな活動が全部解除になるのは非常に厳しいと思う」との考えも示した。